忙中閑

梅にメジロ

ずいぶんと春めいてきた。早朝に霜が降りることはあっても、乗用車の窓に氷が張りつくことはなくなったし、昼間は暖かい日が多くなってきた。梅の花は満開である。三寒四温、季節は穏やかにそして確かな足取りで移ろっている。

病院の先生には散歩をするようにと言われ、45分ほどのコースを設定して数年続けているけれど、厳寒時には心筋梗塞になるかもしれないからと、勝手な理由をつけて散歩を休んできた。

しかし、季節がこういうふうに動いてくると怠けてはいられなくなる。またぞろ始めなければならない。

確定申告も後半戦に入ってきた。毎日が戦場のように感じられるが、この喧騒もほどなくして終わる。この時期を過ぎればしばらくして桜の季節となる。その桜の花は旬日を経ずして散り始める。その後は躑躅の季節が待っている。そして、ゴールデンウィークへと続いていくのだ。

こういうふうにして時は一刻も止まることなく動いていく。多忙を極める日常の中で、ふと手を休め我に返るとき、それを実感するのである。忙中閑・・・。