
年末になると一年の総仕上げというか総まくりといったものがいろいろ出てくる。重大ニュースであったり、今年の漢字であったり、そういうものが発表されるのである。
今年の漢字は「税」とされた。「税」は楽しい字ではない、暗いイメージを持つ。今年は苦しい雰囲気であったのだろうか。
インボイス制度が10月から開始されたことは、消費税の事務量と金銭的負担が重くなった。全国の事業者に多大の手間と負担をもたらす制度であって私は評価しない。
岸田首相は、税が増収となったので減税することを打ち出したが、国民の間にはあまり歓迎されていない。4万円ほどの減税などでは実感が湧かないだろう。暗い世相を明るくする政策には成り得てない。結果として、令和5年は暗いイメージで終わりそうな気配である。
それに加えて、自民党の派閥資金問題が年の瀬に向けて発生した。これは裏金の存在を示し、その使途を考えてみると暗くて深い闇が潜んでいる。これも世の中を暗くするものだ。
令和5年は良い年になるような期待を年初に持ったものだが、案に相違してそうはならなかった。年の後半位から次第に暗くなってきたのである。ただ、大谷さんの1,015億円は暗い中に一筋の光を射した。
せめて、この光が日本をずっと照らしてくれることを願うものである。
令和5年12月14日