地震、雷、火事、親父とはよく言ったものだ。人間生活の中で怖いものを順に並べたもので、なるほどと思わせる。
しかしながら、現在、地震はともかく雷と火事は、順番が入れ替わってもよいように思われるのだが、雷の本性が分からなかった時代にできた順位のように思われる。それにしても、親父は最下位である。昔はいざ知らず、今はまさに大分離れた最下位であろう。
ところで、ペットの世界ではどうなっているのであろうか。我が家では犬と猫を室内で飼っているが、地震、火事はともかく、雷についてはかなり恐怖心を抱いているようだ。
その怖がり方であるが、猫は家の奥の方に身を隠してじっとしているが、犬は吠える。雷に向かって吠え進む行為をするので、攻撃しているのかと思うのであるが、怖い気持ちの表れであろうと見ている。
過去にハナちゃんと同じ犬種を飼っていたが、一頭は平然とし、一頭は怖くてクンクンと泣いていた。犬の個性がそうさせていたのである。根本的には、犬のDNAに刷り込まれた遠い過去の怖い体験が、このような行動をとるようになったと言われている。
ともかく、うちのハナちゃんは、雷が鳴り始まると吠える。雷がおさまるまで大きな声で吠え続けるのである。この間、どのような注意も説得も効果がない。ただ、雷のおさまるのを待つしかないのである。
そういうとき、猫の可愛さ、犬の個性の多様さを思い知らされるのである。
令和5年9月20日