愛犬ハナの領域主張

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 我が家にはペットが4匹いる。小型犬1匹、猫3匹である。猫3匹はそれぞれ仲良しで、特に問題はないのであるが、犬のハナと猫達の仲はやや波乱含みである。

 これは専らハナの側に問題があるようで、ハナがおとなしくしていれば争いは生ぜず、ちょっかいを出すからいさかいが生ずるのである。

 猫の長男マルはハナが来る前からいたので、先住猫としての自負があるのであろう、ハナには負けていない。争いの多くはこの二人で造られるのである。猫の次男シュウとハナは仲が良い。これは、シュウが子猫のとき我が家にきて、先住のハナに可愛がられていたからであろう。

 ハナは2階の居間で生活をしており、2階がハナの領域となっている。それに比べれば猫達は自由だ。館内を自由に移動する。ハナは夜寝るときは娘の部屋で寝る。猫達もそこにいることが多く、娘の部屋にペットが全員揃っていることも少なくない。その時はいさかいはないのである。いさかいの多くは2階の居間で起こる。ハナのいるところにマルが来ると、ハナが追い払うかのような態度をとるのである。

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 このように書いてくると、ハナは自分の領域を主張しているように見える。もう少し寛容さがあればと思うのであるが、縄張りの問題となると生物の本能にかかわることであり厄介である。

 2階の居間には猫達の食事の場などがあり、そこはハナが来る前からあったのであるから、そこはハナのテリトリーから除外される所であろう。今のところ、そこは猫達の領域だとハナも認めているように見える。

 生物がテリトリーを主張することは、生きるための行動であり、本能といってよいだろう。飼い犬となって餌を与えられていても、テリトリーを主張するのはなぜか。飼い犬ならではの本能のなせる業なのであろう。

 ハナとマルが領域を巡って争うことは、周りに波紋を投げかけることになる。これは、どちらかが退場するまで続くものだ。この種のいさかいはそういうものだと腹を括った方がよさそうである。

令和5年5月31日