百花繚乱の季節へ

シダレザクラ

桜の開花とともに、全ての花木もそれぞれ花をつける支度をし始めている。当家の庭でも枝垂れ桜が八分咲きとなり、カイドウやモッコウ薔薇は蕾みをふくらませ、葡萄やのうぜん蔓は芽を出し始めたところである。

カイドウ

つい先日まで寒さを感じていたものが、それを感じないほどの良い気候となってきた。季節の移り変わりを強く感じるのである。

ブドウの新芽

いつの年でもこの頃に感じるのだが、心地よい季節はあっという間に過ぎ去って、蒸し暑い日々がきてしまう。これが残念でならないのである。また灼熱の日々が来るのかと思うとうんざりしてしまう。これは、歳をとったせいであろうか。

そうであるが故にこの時期は、一日一日を特に大事にしなければと思う。大事にして慈しむ、その気持ちにならなければと思うのである。しかし、実際のところは、そういう感覚を持つ間もなく、心地よい季節が過ぎ去っていくというのが実情である。

「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と大きな声でチコちゃんに叱られそうである。一日一日を味わう、そういう感覚が大事だとしみじみと思う今日この頃である。