子猫を飼うという話が突如持ち上がった。
現在、犬と猫それぞれ1匹ずついるのであるが、これに子猫が加わるというのである。
ペットが増えるのにいささか抵抗感があったが、結局、ご縁があって大分から子猫を迎えることとなった。
その猫をもらいに行く日が来た。
子猫のいるところまで車で2時間半かかる。
そこまでして迎えるほどの価値のある猫なのかとも思ってみたりしたが、いざ対面してみると目がぱっちりした姿の美しい子猫で、これは良い猫だと思えた。
あれほど反対していたのに、現物を見てしまうとこんなに気持ちが変わるものなのか、不思議である。
新参の子猫の名前をどうしようかということであったが、なかなか良い名前が浮かばず、顔を見れば思いつくと思っても見たが、顔を見ても閃くものがなく、結局、秋に来たから「秋」の漢音「シュウ」とすることとした。
シュウは猫のマルとは初対面でスンナリと仲良くなったが、犬のハナとはそうはいかず唸り声を発して威嚇するのであった。
ハナはそれでもめげずにケージに近づいてしきりに様子をうかがっているのである。
文字通り借りてきた猫状態であったシュウは2、3日すると落ち着いてきた。
ケージから出すと家の中を走り回るようになった。
そして、マルとは親子のような状況になってきている。
しかし、ハナとの関係は、状況は少しづつ改善してきているようにみえるが、今一歩なのである。
ハナのシュウに対する感情が悪いものではないだけに、もう少し時間をかければ改善できそうである。
ハナとシュウが仲良く遊ぶところを見たいものである。