
9月20日、木曜日の昼ごろ、執務室にラッピングされた花が届けられた。
白い大きな花びらが5本の枝について、下に流れるように咲いた見事な胡蝶蘭である。
贈り主を見ると「祝30周年職員一同」とある。創業30年の祝いに職員が贈ってくれたのである。
30年前の9月20日に税理士登録をした。それを祝って、その応答日に花が届くように手配していたのだ。
職員たちの気遣いに込み上げてくるものがあり、感涙にむせんだ。有難いことである。
翌日21日金曜日はホテルで祝賀会を催した。事務所職員と顧問の先生を含めた11人での催しである。
6時開始であるが5時前に到着、準備状況を確認し、15分前に集合写真を撮影することから開始、5分前に楽団が厳かに演奏を開始した。
開宴の辞、永年勤続職員の表彰、乾杯と続いた。そして、料理が運び込まれる。洋食中華の会席である。
乾杯のご発声は顧問の先生にお願いした。この間楽団が適宜演奏し、ゆったりと時が流れた。
乾杯はシャンパンで行う筈が、なぜかビールになってしまった。これが計画と相違したが、後は予定通りに進行した。
演奏は、フルート、バイオリン、コントラバス、ピアノのアンサンブルである。十数曲演奏していただき、7時半過ぎにミュージックは終了した。
その後、座が砕けたころ、スクリーンが下りてきて、映像が映し出された。
職員による祝いのメッセージを盛り込んだ寸劇である。
また、私の生い立ちから最近までの写真も用意されていて、驚いたのなんの‼︎
知らないのは私だけだったのである。ドッキリ企画であった。これまた、職員たちの心遣いによるもので、感謝の念に堪えない。
中締めをもう一人の顧問の先生にお願いし、御開きとなった。
引き出物として、1989年にスペインで醸造されたワインとグラスのセットを、お持ち帰りいただいた。
30年前の空気と世相を味わっていただけただろうか。
二次会は全員が参加した。いきつけのスナックで、いつものとおりカラオケで盛り上がった。夜10時半を廻った頃、やや、歌に疲れも見えてきたところで御開きとした。
省みると、苦労あり、感動ありの30年であった。この祝賀会は、それを象徴するような素晴らしいもので、職員皆の心のこもった祝賀会であった。
次の節目である40年も指呼の間にある。それに向かって、力強い一歩が、今まさに踏み出されたのである。
「尾根越えて道遙かなる峠路に、立ちたる我は明日も歩まん」
その気概を新たにした次第である。