優秀で厄介な猫のマル

猫のマル

 我が家のペット猫3匹の長男マル、キリっとした顔立ちの好青年猫である。子供のとき痩せて玄関口をうろうろしていたのを拾い上げ家猫にしたのであるが、スマートで頭の良い猫である。

 ドアノブのついたドアは開けるし、横開きのドアも軽いものは開けてしまうのである。人間のやることをよく見ていてまねるのである。人間のやることは自分にもできると思っているフシがある。

 最近も風呂場のドアが開いていて中のものをいたずらしているのを見つけたときは、このドアも開けるのかとびっくりしたものである。

 以前は風呂場のドアは開けなかったものを開けるようになったのは、家人が風呂場に出入りするのをじっと見ていて、その後そうするようになったのである。学習意欲の旺盛な猫である。

猫のマル

 夕食後の団欒時、家人が全員集まっているときにもマルは寄ってくる。そうすると他の猫も集まってくるのである。仲間に入りたいのであろう。寄ってきてひとしきり遊んでから離れていく、猫は移り気でもある。

 それにしても、ドアを開けるというのは猫としては優秀なほうではないかと思う。しかし、クローゼットを開けるに至っては服に毛が付くし困りものなのである。こういったことから、この才能は飼い主から見ると厄介なのである。