飼い猫の個性の法則

猫たち

 当家にはペットとして猫3匹、犬1匹が生活している。今回は猫達について書いてみたい。猫達のご主人様に対する振る舞いは一般的にはよそよそしい。この点は犬と大きく違うところである。その猫達の中でもそれぞれ個性があり、それらは微妙に違いがあるところが面白い。

 一番年長のマル(オス)はよく懐いているほうだ。ご主人様には違和感なく近づいて生活している。自分の名前はマルであることを理解しており、「マル」と呼ぶと振り向くのである。仕事から帰ってくると玄関に迎えに出てくる。「マルちゃん、ただいま」というと体を寄せてくる。頭をさすってやると更に体を押し付けてくるのである。こういうところはよそよそしさはないのであるが、それ以外は家の中をあちこち歩きまわって自由気ままに遊んでいる。

 食事時に食卓テーブルに上ってくることがあり「マルちゃん、オンリ・・・。マルちゃんオンリしなさい。」というと、だいたい降りる。聞き分けが良いのである。

猫

 2番目のシュウ(オス)は、これは全くよそよそしい。自分の名前は理解しているようなのだが、名前を呼んでも知らんふり・・。殆ど声も立てないが階段を下りる足音はドタドタと高いのだ。これは子供の時に他家から貰って来た、天敵の存在を経験していないやんごとない育ちの猫だからか・・・。それだからかよそよそしく、ご主人様のところには近づかず、いつも一定の距離を保っているのである。「シュウちゃんおはよう」「シユウちゃんただいま」と声をかけても無反応、猫の典型的なよそよそしさを持つ猫なのである。

 3番目のラン(メス)は一番遅く今年当家に来たので一番懐いていない。もっとも、野良を家猫にした経緯もさることながらもともと用心深いたちなのであろうか。遠くから眺めているといった状態で、こちらから近づこうとしても逃げてゆき一定の距離をとる。野良の習性が抜けない猫なのである。野良を拾い上げて家猫にしてもらった有難味を全く感じてない可愛げのない猫である。

くつろぐ猫たち

 これら猫達と飼い主との距離感はこういったところであるが、シュウとランについてはもう少し時間が必要なのかなとも思う。

 これらのことから得られる法則は、飼育時間と飼い主との距離は常に反比例するということであろうか・・・。