古稀の祝いに招かれて

古稀

厚生労働省がこの程発表した簡易生命表によると、平成29年の日本人の平均寿命は男性81.09歳、女性87.26歳で、男女とも過去最高を更新したとのことである。

昭和22年に男性50.06歳、女性53.96歳であったものが、70年を経て実に31~33歳延びたことになる。人生100歳時代ともいわれるが、まさに長寿社会に到達しているのである。

唐時代の詩人杜甫が曲江詩の中で「人生七十古来稀なり」と詠んだ。これが七十歳を古稀と呼び習わすようになったといわれているものである。

平均寿命が50歳位であった戦後間もなくのころは、70歳はまさに古稀であって誇張ではなかった。それが昨今、平均寿命が80歳を超えたとあれば最早70歳は古稀ではない。

先日、知人の古稀の祝いに招かれ出席した。ご当人は女性で70歳の誕生日に古稀の祝いを催されたわけであるが、まったく歳を感じさせない若々しい人で還暦といってよい雰囲気であった。

このような実年齢と見た目年齢が乖離する感覚を最近まわりでよく味わうようになってきた。そういう社会に身を置くものの一人として、まだまだ延びるであろう平均寿命ぐらいにはせめて生きてみたいものだと、古稀の祝いの美酒に酔いながら思ったものである。