名前とペット

ペット

 病院で診察を受けるとき、名前と生年月日を問われる。別の科に行くとそこでも同じような対応をされる。これは誤診を避けるための措置だそうだ。本人が違う名前や生年月日を言うはずがないということが基本にある。

 ペットに名前を付けること、世の中全体がそうであろうと思うが、当方も犬1匹、猫3匹名前を付けている。近くに来た時などに名前を呼ぶと、こちらを向くなどの反応をするので、本人はいつの間にか自分が呼ばれているということを、自覚する様になったのではないかと思う。

 あなたの名前はこれこれだよと、名前を付けたときに言ったとは思うけど、相手にそれが伝わったかは分からない。しかし、ペットはそれを自覚しているような感覚を我々は覚えているのだ。

 一番強く感じるのは犬のハナちゃんである。名前を呼べばこちらに向かってやってくる。コミュニケーションが取れるのである。猫ちゃん達は反応が薄いのだけれど、やはり顔を向けたりするのだ。

 猫ちゃん達は一緒に私のベッドの上にいることがある。年長のマルの頭や背中を触ってやると、気持ちよさそうに身を寄せてくる。勿論名前を呼びながらそうするのだが、マルは嫌がらない。シュウは少し触らせてくれるが、長引くと嫌がる。ランは全く体に触らせない。触ろうとすると逃げるのである。

 猫たちは3人3様の対応をする。要するに性格が違うのだ。育った環境の違いが、その差を表しているのだろう。

 ペットにあなたの名前はと問うても回答はない。自分の名前は分かっているだろうけれども人間語では言えないのだ。それが寂しいところだ。

令和8年6月5日