
3.1という数字が電子レンジに表示される。約という文字が前についている。いつも電子レンジをつかうときに何だろうと思っていたのだが、この頃になってやっとわかったのである。食パン1枚を焼いたときの電気代だ・・・そうである。弁当屋さんで買ってきた弁当を温めるときは0.7円だそうだ。
電子レンジに付加されている機能である。便利なものだ、ということより、3.1円だからなんなのだ。高いのか安いのか、おせっかいなものだ、と思うところもある。3.1円のパンにバターをつけて食べる。バターがいくらか、併せて朝食でいくらになるか。そういうことを気にするようになるのである。
人間の生活には当然のことだが費用がかかる。細かい費用の積み重ねでひと月の生活費が算出されるが、いちいち気にしていられない。大体このくらいと大枠で括って生活していくしかないのである。
この電子レンジを購入してから電気代が上がった。だから3.1円も上がっていると思うが、大きくは変わらないだろうと思う。電子レンジの開発者は良いものを世に送り出したと思っているに違いない。良いものには違いないようだが、チマチマしすぎているような気もしないでもない。
しかし、食パン1枚を焼いたら電気代がいくらかかるか、という命題を解決するためには、このシステムは必要だったのである。身近なものを解決する意欲が、開発者には必要なのであろう。
令和7年4月10日