ノラ猫が来ています

ノラ猫

ミャーオ、ミャーオとお腹をすかして玄関の外でないている。そばに寄ると逃げる。駐車している車の下に逃げこむのである。

ノラ猫である。クリーム色のノラ猫が当家に寄りついてきたのである。顔にこげ茶の模様があり、ちょっと可愛い。

1ヶ月位前に、ちょこちょこ見かけてはいたが、人に会うとすぐ逃げていた。ノラ猫の用心深さで人に近づけないのである。そういう関係であれば、それはそれでよかったのであるが、かわいそうにと最近一度ご飯をやったところ、当家の玄関に寄り付くようになったのである。

失敗したなと思っている。今更ながらあっちへ行けとは言えないのだ。言ったところで、もう1ヶ月前の状態には戻らないと思うのである。きっと、ご飯をくれる家が見つかってラッキ−と思っているに違いない。

当家には既に家内猫が2匹いる。もう1匹加えてもいいじゃないと言われるかもしれないが、もうたくさんなのである。彼らは外でないているノラ猫の存在を認識しているようだ。ノラ猫がないていると玄関の内側で息をひそめて聞いているのである。お互いの境遇の違いを思い知ったに違いない。

名前をつけようとの声も一部にはあるが、とんでもないことだ。これ以上、このノラ猫との関係を深めることは避けたいと思っている。まして、家に入れるなどもってのほかなのである。

この先どうなるのか、ご飯だけはやってもよいが、一方で保護団体に連絡して保護してもらうように手配している。それが、この状態を打開する最善の策であろう。

可愛いノラ猫が、どこかに里親に出され幸せになることを願っている。