久しぶりの高千穂

高千穂

 春にはまだ早い2月中旬の休日、久しぶりに高千穂に行ってきた。天岩戸神社(あまのいわと)の天安河原(あまのやすかわら)がパワースポットであるということを聞いたので、天岩戸神社をめざしたのである。ざっと15年ぶりくらいだろうか。

 熊本市から阿蘇高森に出て、高森から高千穂方面に向かったのである。所要時間1時間45分。冬の休日であまり人出は多くなかったが、県外ナンバーも見られ観光地らしい客を迎える佇まいはあった。

高千穂

 9時半に自宅を出て天岩戸神社についたのが11時15分、神社を参拝して神社の後方にある天安河原に下りて行った。途中の小道は岩戸川の川岸を歩くのであるが、川の流れは清冽で心の洗われる心地がした。

高千穂

 天安河原は広い洞窟でそこには鳥居がかけられており、そこら中に中小の石が積まれ、以前と変わることなく異様な光景が広がっていた。暫らく無言で荘厳な光景を眺め、圧倒的な静寂の中で神の存在を感じるのであった。せっかく来たのだから石を積もうとそこら中で石を探したのであるが、用をなしていない石はそのかけらさえなかった。

 連れて行った愛犬のハナは、天安河原までは犬用スリングに入れていたが大きな道路に出たところで下におろし歩かせた。ハナも心地よく歩いていた。

高千穂

 ちょうど昼にかかったので道の駅で食事をし、暫らく休憩をした。

 高千穂は観光地として立っている。高千穂三社参りというものもあって観光客を飽きさせないようになっているようだ。前に来たときはそういうものはなかったようだったが、観光地化の一つであろう。これを巡ろうかと思ったが、以前いったところでもあり時間の都合で省略した。

 久しぶりの高千穂は春霞につつまれ、谷あいの農地からは野焼きの煙がたなびくのどかな山里であった。

令和5年2月22日